カテゴリ:上手な不動産売却 / 投稿日付:2022/10/15 00:00
2、査 定
レインズは現在売りに出されている物件のみならず、過去に「いつ・いくらで・どんな物件が」取引きされたのかもわかります。過去の成約事例が用いられる局面は「査定」です。
「一年前同じような部屋が4000万円で売れている」
「それから1年経っているから、3800万円ぐらいかな」
実際はこんな単純な話ではありませんが、このように過去の事例と比較しながら査定額を算出していきます。
ただし、各社共通のデータベースであるレインズを使って売却査定をしたとしても、査定する人によって違う数字が導き出される事もあります。その理由は2つあります。
・査定に「個人の主観が入る」
・担当者によって引用する事例が異なる事がある
不動産会社によって査定価格に数百万円以上の違いが生じることは、現実としておきていることです。
査定額は「その額で売れる」ことを保証された金額ではありません。査定額には、より「適正な価格」が求められるため、参考値として使った事例や査定の根拠を複数社で比較するようにしましょう。
しかし、「他の成約事例はなぜ使わないの?」「他の事例も見せてほしい」という売主様の質問や希望に対して難色を示すことがあります。
これは、自身が持つデータを”財産”としてとらえている不動産会社によるものです。
たしかに、ひと昔前の不動産会社の役割は「物件情報の提供」でした。しかしインターネット情報網が発達し、SNSでの情報発信が活発となっている昨今では、多くの業界でプロと消費者の情報格差は埋まりつつあります。
これからの不動産会社に求められることは、情報の透明性であり、お客様に対する提案力やコンサルティング能力です。これから不動産会社を選択される方は、このような視点を持って、提案内容や情報の開示に対する姿勢などから、その会社の実力をみきわめましょう。
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